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イラストレーターとフォトショップの違いは?Adobe系ツールと拡張子について。

細かい知識や用語について
2021.6.11
このブログを書いた人

akiko_nakagawa

誰でも、一度は耳にしたことがあるAdobe社のツール「イラストレーター」と「フォトショップ」、WEB業界で最もよく使われている代表的なツールだと思います。
この2つのツール、どちらがどんな作業に適しているか、何ができるのか、どんな違いがあるのかご存知ですか?イラストレーターとフォトショップの解説と、Adobe社が提供しているファイル拡張子ESPとPDFについても説明していきます。

Ai(illustrator/イラストレーター・イラレ)

イラストレーターで出来ること・特徴

イラストレーターは、様々な図形やロゴ、絵の作成作業を得意としている「グラフィック作成ツール」です。ペンツールを使って好きにイラストを描くことや、印刷物を作ることもできます。
イラストレーターで描いたイラストや文字は、どんなに拡大と縮小を繰り返しても画像が劣化することがないベクターデータで作成されます。ベクターデータには、解析度(画質を数値化した表現)の概念が存在しないので、実際に見えているそのままの綺麗な形で印刷することが可能です。
ただ、イラストレーターでは写真のような複雑な色合いや透明感を出すことには向いていません。

ベクターデータとは?

画像データの表現形式のひとつで、画像を点の座標やそれを結ぶ線を数値データをもとにして再現している形式です。解析度の概念がないので、画像を拡大をしたときにぼやけて見えないのが特徴です。

ベクターデータの対照としてラスターデータと呼ばれるものがあります。ラスターデータはたくさんのピクセルが集まってできた画像なので、拡大した際にぼやけて見えてしまいます。

Ps(Photoshop/フォトショップ・フォトショ)

フォトショップで出来ること・特徴

フォトショップは、写真や画像の合成・加工・編集が得意な「画像編集ソフトウェア」です。写真を切り抜いたり、別の写真と合わせて新しいイメージを作り出したり、色や明るさの調整などが出来き、Webデザインの制作で使われることが多いツールです。
ラスター画像(ピクセル・画素の集まり)で表示されているので画素一つ一つに色調加工をすることができ、幅広い種類の加工が実現できます。数値を打って変えられるので、細部にまでこだわったデザインがフォトショップを使用して作成することが可能です。

イラストレーターとフォトショップの違い

2つのツールの大きな違いはグラフィック作成(ロゴや図形、絵を描くなど)をするのか、画像を編集(写真を綺麗に加工したり、違う写真などを組み合わせて新しい画像を制作したり)をするのか、という点です。また、上記でも述べました、それぞれのツールで扱う画像のデータ形式の違いにより、イラストレーターとフォトショップが得意とする作業が異なります。

EPS(Encapsulated PostScript/イーピーエス)

EPSとはAdobe社が開発した、PostScriptというプログラミング言語をベースとした画像ファイルフォーマットです。(ベクトルデータとラスターデータの両方を含む画像ファイル形式、ファイル内部に印刷用の実データと画面表示の低解析度データの2種類を持ち合わせている)
イラストレーター・フォトショップで作ったファイルをEPS形式で保存することが可能で、それによりほぼ全てのDTPアプリケーションで対応ができ、ファイルを軽くすることができます。
イラストレーターでEPSファイルをリンク配置することで、低解析度のプレビュー画像で作業することができ、動作が重くならないようになっていましたが、現在はPDF機能によるプレビュー表示が可能なためEPS保存はあまり利用されていません。

PDF(Portable Document Format/ピーディーエフ)

PDFとは電子化された書類で、仕事での文書の作成・交換・印刷物の入稿・インターネット上でのカタログなどによく使われているデータ形式です。どんな環境のパソコンやスマートフォンでも、特殊なソフトなしで文書の状態を保ったまま閲覧することができる非常に便利なデータ形式です。
PDFで保存されたデータを印刷すると、PDFに表示された通りの文書が印刷されるので、作業環境が違っても仕上がりのイメージが確認できます。
さらに、ファイルサイズが小さく、ダウンロード早い、メールでも送付しやすく、パスワード制限や暗号化が可能、データの劣化や破損がないので、セキュリティ面で安全性が高いという点でもよく利用されるデータ形式の一つです。

まとめ

以上、Adobe社が提供している代表的なツール「イラストレーター」と「フォトショップ」についてと拡張子について解説いたしました。何を作成するかや、使用目的によってどちらのツールを使うのか、それぞれの違いやメリット・デメリットなどお分かりいただけたかと思います。