合同会社マーケティングデパートメント

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ITパスポート試験を取得しました

WEBマーケティング
2021.11.5
このブログを書いた人

フジイ リョウヘイ

長年、IT関連の仕事をしている方、エンジニアとして仕事をしている方なら知っているかもしれません。先日ITパスポート試験という資格を取得しました。今回は取得までの経緯や取得した後は何ができるのか。また、これからITパスポート試験を取得しようとしている方に向けた私自身の勉強法などをお伝えしたいと思います。

そもそもITパスポート試験とは

ITパスポート試験って?

ITパスポート試験とは、国家試験である情報処理技術者試験の試験区分のひとつとなります(下図参照)。レベルで言うと初級レベルとなっていますが、すべての社会人やこれからITに携わる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験となっています。ですので、この試験に合格すると基礎的なITの知識が国家資格として認められることとなります。

試験時期や開催場所などはITパスポート試験専用サイトに掲載してあります。国家試験ですが、全国47都道府県で1年中随時開催されていますので、比較的受けやすい国家試験となります。また、受験資格や年齢制限も特にありません。私が受験した際もとても若い方からご年配の方まで受験されていました。年齢制限を設けないことで、少しでもITを広く浸透させ、これからの時代に適応してほしいという狙いがあることが分かります。気になる試験の出題範囲や合格点については下記に掲載します。

ITパスポート試験内容(出題範囲と合格基準点)

試験時間 :120分
出題数  :小問100問
出題形式 :四肢択一式
出題分野
ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術) :45問程度
合格基準 : 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること
総合評価点 :600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

こうしてみると少し分かりづらい採点方式ですが、全体で6割以上、それに加え各分野で3割以上正答していれば合格となります。合格率は例年約50%と国家資格の中では高い合格率となっています。ですが、実際もともとITの知識がない方が、合格率が高いからと言ってそれなりの勉強をするだけではとても合格できる内容ではありません。レベル的には初級ですが、やはり国家資格。しっかりと資格が取れるようにITに関しての知識を取り込まなくてはいけません。次項で私なりの勉強の仕方をご紹介します。

試験勉強のためにしたこと~受験後

以前は製造業、IT関連知識ほぼゼロ

実は私自身、ITに関しての知識はほぼゼロの状態から、ITパスポート試験を受験しようとしていました。試験を受けるまでの私の経緯ですが、

  • マーケティングデパートメントに入社する前は工場でモノづくり(製造業)
  • その傍らでボランティアサッカーコーチを10年ほど前から経験。現在も継続しています。
  • コンピュータを使うのはサッカー大会のリーグ戦表や要項をExcelやWordで作成するぐらい。
  • ITに関するところで言うと、メールやLINE、少しSNSを閲覧する程度。
  • 試験に対しての勉強ということ自体、長い間経験していないので何から手をつけたら良いか分からない状態。

試験を受ける前はそのような状況でした。ただ少しでも仕事で活かせるスキルを身につけるため、そして試験に合格するために何とか自分なりの勉強法で試験当日まで計画を立てました。

試験日を定めてからの取り組み

まず最初に試験日の設定。とりあえず、目標とする合格を目指して漠然と勉強していても自分の身にもならないので、試験日を大まかに決めることにしました。
試験日は7月中旬に設定しました。試験勉強開始は5月中旬ごろからスタートしましたので、勉強期間は約2カ月です。

一般的にITパスポート試験に対しての勉強時間は、IT初心者の方で100時間と言われています。毎日3時間ほど勉強すれば1カ月ちょっとで合格できるぐらいの知識を備えることができるそうです。ただ社会人の方は仕事でどうしても時間が取れない日もあると思います。週末や仕事が休みの時に時間を割いている方もいることでしょう。
私の場合は、逆に週末はサッカーのコーチをしていてほぼ1日潰れてしまうことが多いので勉強する時間が取れません。幸い、仕事がITに関わることが多い職種ですので、勉強しながら仕事にも活かせる日々でした。ただ毎日3時間の勉強時間はとることはできません。ではどう勉強したのでしょうか。

仕事をしながらの勉強法は

1日3時間とれるか分からない中で、私が実践した勉強法は、ITパスポート試験の参考書を読み、理解していき、ひたすら過去問を解き続けるということです。
参考書はこちらのキタミ式イラストIT塾 ITパスポートを読みました。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和03年 | きたみ りゅうじ | コンピュータ・情報処理 | Kindleストア | Amazon

1周さらっと素読し、2周目から少しづつ理解していくことにしていきました。とは言え、分からなさすぎる3文字の略語や英単語。(例:CEO=Chief Executive Officer)こればかりは丸暗記するだけではなく、内容もしっかり覚えなくてはいけません。例のCEOは最高経営責任者という意味ですが、こういった略語であったり、英単語がたくさん出てきます。
イラスト付きなので分かりやすいものもある為、覚えやすいものから理解していくようにしました。だんだんと理解していき、過去問も解き始めていきました。過去問は、ITパスポートドットコムの過去問道場というWEBサイトがありますのでそちらで行いました。本当に今の時代はコンピュータを使えば何でもできるので改めてすごい時代になったと感服しています。

試験当日は3分野で

ITパスポート試験は、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野から出題されます。参考書や過去問道場でも分野別に分かれていて、過去問を解きながら自分の苦手な部分をチェックしていき、参考書を振り返り、また理解して、過去問を解いていく。これを何度か繰り返して、当日と同じ100問の模擬試験を何回か受けて、合格基準点に到達するかどうかをチェックしていきました。ちなみに模擬試験も過去問道場で受けることができます。
勉強開始から、模擬試験を受けるまでだいたい1カ月弱。日によって分野を分けて勉強したり、単語だけを覚える日を作ったりと、仕事をしながら少量の時間でも勉強できるように取り組んでいきました。
私がその中でも特に苦手だったのは、計算問題です!簡単な四則計算問題なら解けますが、関数であったり、2進数→10進数への変換のようなディジタルデータの表し方などが特にややこしく慣れるまでにかなり時間がかかりました。計算が苦手な方は注意が必要です。ただ、過去問道場では計算問題だけを解くようにも設定できますので、苦手な方は集中して取り組むことができます。
そんなこんなで、3分野の勉強を計画的に行い、分からないところは参考書も駆使しながら過去問をひたすら解き理解を深めました。そのおかげで模擬試験では何回か合格基準点に達していましたので自信をもって試験に挑めました。

なんとか2カ月で…

今も昔も何かの試験を受けるときというのは緊張しますね。ITパスポート試験は筆記ではなく、CBT方式と言って、全てコンピュータで行います。回答は全て四択となっていて100問を120分で解きます。時間的には余裕かなと思っていましたが、回答し終えたのは終了まで残り5分くらい。苦手だった計算問題にやたらと時間がかかってしまいました。
終了後は、終了ボタンを押すと即結果をお知らせしてくれます。
どきどきしながらボタンを押すと、結果は見事合格となりました。
そして9月頃、無事に経済産業大臣から合格証書をいただきました。

ITパスポート試験(国家資格)を取得すると…

今の仕事に重宝しています

IT知識はほぼゼロに近い状態でのIT国家資格を1発で取得することができました。
さてこの資格を持っていることでどんなことができるのでしょうか?
私の場合は、マーケティングの仕事でITとは切っても切れない関係となっていますので、大変ありがたい資格となります。ただ、資格を持っていること自体に意味はなく、これまで勉強してきた内容が、普段お取引をしていただいているお客様との会話の中で、今はあの話をしているんだなとか、あのサーバーを使っているのかとか、WEBサイトの構成を理解できるなど、仕事に直接かかわる部分で非常に役立っています。
役立つというところでは、特に身近なところで言うとSNSは現代のIT化の象徴であり、ITパスポート試験を受けて良かったと感じています。

Youtube、Instagram、Twitter、Facebook、LINEなどありますが、間違った使い方をしないためや、さらなる発展のためにどう活用していけばいいのかを少しは学ぶことが出来ました。
実際はまだITの入り口に立ったところなので、これからさらに深くITと関わり、より時代に取り残されないようにしていかなければなりません。

まとめ

こんな感じですが、無事に国家資格を取得することができました。
住宅業界も日に日にIT化されていく時代になっています。どうしても対面営業をしなければいけないところはまだまだありますが、ITを取り入れることで効率化できる作業が増え、業界が発展できるのであれば活用していかなければいけません。
住宅業界のIT化に関しての記事をまた書きたいと思います。