マーケティングデパートメントからクライアント企業様へ、マーケティング支援のご提案機会をいただいた場合は、ほぼ100%の確率でコンテンツマーケティングに関する提案を含めています。
それは単純に、コンテンツマーケティングに投資することが短期的にも長期的にもメリットがあるからで、特にエリアマーケティングを必要とする中小・小規模企業にとっては、SNSをやったり、SEMをやったりという広告活動を行うとしても、現サイトのコンテンツの見直し、新しいコンテンツをつくることで着地先の質を高めて、広告効果を上げていく必要性がほとんどの場合出てくるのです。
コンテンツは自社でばりばりできている企業様は、逆に広告出稿に特化したパートナーを探されるでしょうし、マーケティングデパートメントに相談いただけるクライアント企業様は「なにから手をつけたらいいかな」という相談も含めてが多いので、なおさらコンテンツマーケティングを含めた包括的なご提案になるという、逆説的な事情もあります。
そもそもコンテンツマーケティングとは?
ということなんですが、コンテンツマーケティングとは
消費者・顧客がその商品やサービスを購買する意思決定をするための、情報を発信して購買意欲を高めたり、意思決定を促すマーケティング手法
と定義してお話していますが、そもそものマーケティングには「売れる仕組みをつくる」という意味が前提条件としてありますので、「コンテンツでマーケティングをすること=コンテンツによって売れる仕組みをつくること」という捉え方がコンテンツマーケティングの定義となります。
コンテンツマーケティングをおすすめする理由
コンテンツをつくることによって、売れる仕組みにしていくという活動がなぜいいのか?なぜ必要なのかということをお伝えしていきたいと思います。
3つの理由にまとめていますが、マーケティングデパートメントのスタンスとして、マーケティングの成功を身近にする、という理念のもと提案していますので、コンテンツマーケティングは投資対効果が大きいという経済的メリットは当然にあるとさせていただきます。
成約率をいかに高めるかの勝負になってきたから
マクロ的には、日本では多くの産業・市場が成熟し、人口減少にともなう縮小傾向、結果的に競争が激しいというのが現状で、ひとりの顧客をとりあわなければいけないビジネス環境であるということは間違いなく言えます。
その反面、実はエンターテイメント産業の市場は伸びており、共働きが増えた日本の家族が、せっかくの休日に使う時間はさまざまなところに分散されています。そのため、住宅会社の見学会にいったり商談にいったりという直接競合だけでなく、家族が貴重な時間をすべて家探しにつかうことなく、遊びに行ってしまう時間も考えると、マーケティング上はエンターテイメント業界も間接競合となっているのです。
また、BtoBにおいてもメールマーケティングやTELアポも含めて担当者や経営者はたくさんの営業を受けており、「時間の奪い合い」はますます熾烈になっていきます。
つまり、以前より、これからますます、「会える時間」「会える客数」というのは減っていくという覚悟を持っておかなければいけないのです。
10件の契約に100件の商談が必要だった会社は、会える客数が減っていくので、50件の商談で10件の契約をまとめなければいけない。そう考えればに「成約率を高める」というのは必須条件です。
情報の多い会社と少ない会社、どちらに会いますか?
皆さんもイチ消費者として考えたときに、毎日忙しい、休日もいろいろ予定がある、基本的な比較検討はスマホやネットで。と考えたときに、情報をたくさん、かつ丁寧に発信している会社とあまり情報が開示されていない会社、どちらに貴重な時間を割こうと思いますか?
コンテンツ開発に時間を割いた会社は、お客様に時間を割いてもらえる会社。
消費者、お客様が欲しいと思う情報、意思決定に必要な情報、新たに学びを得られる情報(マーケティング的教育)がしっかり整理されて発信されている会社は、将来の顧客から信頼を勝ち取るチャンスが多くなるということが言えるのです。
そういったことの積み重ねによって、会える回数を少しでも確保する、また会えた時点で比較検討の最終候補として残っていることが、結果として成約率の向上につながる、という考え方です。
プラットフォームが変わっても勝負できる資産になるから
ひとつめの理由を読むとじゃあ今の情報発信のトレンドはSNSでしょ。Instagramでいいんじゃないの?というお話にもなりますが、今の市場環境、ターゲット環境であれば住宅購入層は最もInstagramが投資対効果が高いですので、もちろん正解です。
ただ、注意してほしいのはプラットフォームは日々流行り廃り、盛者必衰でどんどん入れ変わっていく、ユーザー層が変わっていくものです。
私は25年前(中学生のとき)からインターネットを使っていて、ばりばりWEBネイティブを自称していますが、私がネットを触り出した頃も、SNSという概念はなくともジオシティーズとか魔法のアイランドとかいわゆる個人のファンサイトとかホームページで、掲示板やチャットをつかって人と人は交流していましたし、大学生の頃はミクシー全盛期、このころにはすでにYoutubeはありましたがまだユーチューバーはいなかったですね。そしてSNSがキャズムを超えるきっかけとなるFacebookやツイッターがきて、InstagramやLINEがきて、Tiktokがきて、最近はclubhouseも話題になったり、ほかにもたくさん話題のプラットフォームはありました。
もうサービスをしていないものもありますが、数多のSNSもユーザー層が細分化されたりしながらアクティブユーザー数は右往左往。いったいどれをやるのが正解なんだ!という状況はずっと続いていきます。
しかしどのプラットフォームを活用しても、自社コンテンツへ誘導してコンバージョンにつなげたり、あるいは自社コンテンツがしっかりしていればそのプラットフォームに合わせてカスタマイズするだけで発信できたりと往来しながら活用ができる、という「運用資産」になるので、やはり自社コンテンツを開発して鍛えることは長期的にも安定したWEBマーケティングができるのではという考えになります。
ブランディングにつながり、採用などにも活きてくるから
ブランディングとは「自分たち(自社)が世の中にどう思われたいのか?または消費者や顧客がどのような印象を持っているか?を結び付けていく活動」(要約)です。
自社のコンテンツは自社の知的財産を細分化して発信していく行為です。それらを繰り返すことは、ブランディングにもつながり長期的な企業価値が高まりファンが増える。結果的に求職者にとってもその会社を選ぶ大きな理由のひとつになります。
実際の事例は我が社ですが、2021年1月にアシスタントディレクター兼事務としてスタッフ第一号の採用活動をindeedをつかって行いました。予算がそれほどないので、ページはindeedのデフォルトフォーマットで写真はなしです。
二日間で20名の応募があり、めっちゃくちゃびっくりしましたが(もっと少ないと思ってた・・・)、そそのうちの25%の方は「webサイト のコンテンツ読みました、ここで働いてみたいと思いました」(要約)的なコメントで応募いただき、その方々はすべてお会いすることになり無事、1名の素晴らしいスタッフを採用することができました。
直接的な集客や売り上げにつながっていくことはもちろん、そういった企業価値を高めることに繋がるのがコンテンツマーケティングの魅力のひとつです。
やっぱりコンテンツマーケティングがおすすめ
改めて書いてみて、やっぱりコンテンツマーケティングはおすすめです。
コンテンツマーケティングはWEB解析でも効果測定がしやすく、またお客様やステークホルダーからもフィードバックが受けやすいマーケティング活動です。小さな成功を積み上げて、シンプルに成功していくために自社のコンテンツを開発して、鍛えて、よりよいマーケティング、ブランディングを行いましょう。